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やばい本を発見して興奮しています!『料理の四面体』〜たった1冊の、無限レシピ〜

久しぶりに、ニヤニヤする本に出会ってしまいました。

 

どうも。

コイヌマ(@koi_chan88 )です♪

 

夕方ぐらいに、こんなツイートをしました

内容が、どうかは、ともかくとして、「いやー、そうですよねー。そういう気持ち、オレ、めっちゃわかります!!」という種類の、共感や共感から生まれるワクワク感みたいなものに包まれてしまったんですね。

 

この本は、「イッパツで料理の一般的原理を発見し、それを知ったらあとは糸を紡ぐように引けば引くだけ次から次へと料理のレパートリーが無限に出てくる」(『料理の四面体』P.12)方法を考え、提示した本です。

 

還元すれば、数多の料理法を、あるひとつの理論で説明する、という無茶にもほどがある種類のチャレンジです。

 

こういった欲望は、さまざまなジャンルで顔を出すと思うんです。

 

どんな場面でも、さまざまな人が、理論をつくり、統一的な説明が、試されたって思うんです。しかし、その構造を、把握した・・・って人は、いない。

 

著者の玉村豊男さんは、現在は、ワイナリーを経営していて、実際に彼の料理を食べに行くこともできる。サイン本も購入することができる(笑)【「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー l 玉村豊男のワイナリー カフェ」より】

 

文の流れや、タイトルや、内容から論文のようなものに思われ、手に取る気になれないかも?・・・しれないですね。

 

しかし、実際は、著者の体験談が、エッセイのように並べられ、体験から得た結論を最後の数十ページにまとめた、とても読みやすい形式になっています。

 

「料理が好き。レシピを読むのが好き。自分でレシピを考えるのが好き」なんて人であれば、充分な面白さを得られることは保証したいと思いますね。

 

さて。さきに、結論を書きます

これが本に書いてある図!!

・・・と、あるものの、全てを一つの統一的な理論で説明すると、無理が生じることは、上にも書きましたが、この本も、おそらく同じような歪みを抱えています。

 

しかし、この本は、だからといって、切り捨てるには、あまりに惜しいほどの魅力を持っています。無茶なことをやってるからといって、トンデモにするには、勿体無さすぎる。

 

これは、個人の意見ですけど、分析というのは「誤りがゆえの魅力」を持つ数少ない学問であり、いわば「ハズすからこそ楽しい」娯楽でもあるって思います。

 

『料理の四面体』は、上のような意味でバランスのよい「分析」がされていて、文体も洒脱で読みやすく、かつ現実的な側面も、たくさん含んでいるんじゃないかなって思います。

 

こういうのを何というかって? 

 

「もう最高すぎるでしょ!!!」です!

頂点と底面―「火」と「空気、水、油」

イラストにしてみたw

この本のタイトルである「料理の四面体」とは、他ならぬ、レヴィ=ストロース(彼については橋爪大三郎『はじめての構造主義』〜ヨーロッパ文明を破壊したレヴィ=ストロースの構造主義〜)「料理の三角形」という言葉がモチーフになっている。

 

・・・とはいえ、読めばわかるように、実際の関連はないんですね。

 

アカデミック的な面白さを期待すると、面食らうでしょうね。これ。

 

四面体の「頂点」と「底面に含まれる3点」をそれぞれ重要な要素と考え、それぞれの線分の間に料理を置いているのです。

 

さて、ここで、確認してみましょう。

 

「頂点」にあたる、料理において最も重要な要素は、約40万年前から人類が使っている「火」になるわけです。

 

火によって、人間は「料理」という技術を覚える。

(※「料理」を表す ”cooking”、”cuisine”は、ラテン語の”coquere”から来ている。”coquere”の意味は、「火熱を加える」という意味だ。この点から筆者は、欧米における料理が「加熱すること」と不可分であり、たとえばサラダのような加熱しない料理が”hors-d’œuvre”(オードブル。直訳で「仕事の外」)であることを指摘する。

 

あわせて、日本では、おける刺身の包丁捌きのような、加熱しない技術を「ものごとを料(はか)り理(おさ)める」ものとして「料理」と名付けられていることも指摘する。)

 

そして、その火に合わせる3つの要素は、「空気」「水」「油」です。

 

「空気」を例にとりましょう。

 

「空気」を「火と加熱する物体の間にあるもの」と定義すれば、空気の量を調整した加熱として、グリル、ロースト、干物、燻製が挙げられます。

 

ここで、個人的に重要なのは、「干物」ですね。

 

干物は、単に外気に晒しておくだけであり、「空気」だけの料理に見えるかもしれない。

 

しかし、干物にも「火」は利用されている。

 

それは、太陽なのだ。

 

干物の場合は、燻製よりも、もう少し火から離れていて、火源との距離が、一億五千万キロメートルほどあるだけなのである。( 『料理の四面体』P.91 

 

この一文は、この本の魅力を端的に表す一文だと思うんですが、どうでしょうか?

すべての料理は「料理以前」であるということ

上の話も魅力たっぷりだが、この本は、まだ止まらない。

 

それは、サラダに関する話です。

 

サラダとは「生の食材に調味料・ソースを混ぜわせたもの」であるとし、これを拡大的に解釈するシーンなんです。少し長いが、引用してみましょう。

 

一本の胡瓜に、塩をつけて食べるとしよう。

その場合、胡瓜につける塩は“ソース”であり、塩のついた胡瓜は“サラダ”ということになる。

一枚の焼き肉に、塩をつけて食べる。

とすれば、その塩は焼き肉の“ソース”であり、塩味のついた焼き肉(ステーキ)は、そう、“サラダ”ということになる⋯⋯。( 『料理の四面体』P.173 )

 

つまり、「加熱後のもの」を、もう一度「加熱前のもの」とみなしているのです。

 

ステーキが、意外すぎるなら、ポテトサラダでどうだろう。

ポテトサラダは、じゃがいもや人参を茹でている。※これは「火」と多めの「水」による料理法です。

 

しかし、この茹でた野菜を、もう一度生の状態として和えているから、この料理は、ポテト「サラダ」なのです。

無限のレシピ

ざっくりとまとめれば、この本の内容は次のように説明できると思います。

 

どんな料理でも、「空気、水、油」と「火」の使用とドレッシング(調味する)を繰り返せば、すべての料理を作ることができる。

 

おそらく、例外はあるでしょうね。

 

しかし、大事なのは、この理論を知ったあとの自身の認識だって思うんです。

 

ボクはいま、どんな料理を食べても、あるいは、自分で料理しても、この理論が、頭を巡ります。

 

今日は、さばの味噌煮を食べました。

 

うちの奥さん、オレの好みをよく知ってる。さすが、嫁。

職業『ブロガー』

滋賀県彦根市在住Webコンサルタント/ブロガー/マーケティング・コンサルタント/コミュニティ大学東京支部長/